天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


魔宮まで全然つきそうもないじゃない。


そんなことを考えていたがすぐに屋台に目を奪われ気にしなくなった。


「あいたっ」


前の女子にぶつかった時はじめて魔宮のすぐ傍まで来ていることに気が付いた。


「うわーー」


開いた口が塞がらないとはこのことだ。


城門の前には豪華絢爛な柱が何本も建てられ城門は龍神が真の姿で入れるほどの大きさだ。


何十人もの衛兵が見張る中、城門の臣下に父上が一族の札を見せ入場する。


美しい蝶がひらひらと舞う道を通り一つの大部屋へ通された。


部屋の中も豪華なつくりだ。


部屋には他の一族も一緒だ。


一族の長だけが別の部屋へと臣下が案内する。


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