天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


人間界で争いに巻き込まれていないか。


薬草摘みに苦労していないか。


食事はきちんと取れているか。


直接顔を見ないと心配でならない。


顔をあげると体の痛みが襲う。しばらく動けそうにないな。


宮の窓から月がみえた。今日は満月だ。


「白蘭、今日は満月が綺麗だな」


白蘭も見ているだろうか、この美しい月を。


そして私は眠りについた。


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