天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
抱き寄せて紹介すると白蘭はわかりやすく赤くなった。
「ちょっと、まだ婚礼あげてないもの!妻じゃないわ」
「近いうちあげるのだ。妻に変わりない」
「っもう!」
「どうだ!月影、驚いたか!」
「ごめんなさい。月影、自分で伝えるつもりだったんだけど…」
「…いや、いいんだ。」
さすがに驚いたのか戸惑う月影に笑った。
「そんなに驚いたか?お前もはやく想い人に伝えろよ!」
「え?月影にも好きな人がいるの!?」
「...あ、鈴蘭に水をやるのを忘れた。先に失礼する」
二人で想い人のことをきいて恥ずかしくなったのか、月影は帰ってしまった。
「月影なんだか変ね」
「恥ずかしがり屋なのだ」