天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


抱き寄せて紹介すると白蘭はわかりやすく赤くなった。


「ちょっと、まだ婚礼あげてないもの!妻じゃないわ」

「近いうちあげるのだ。妻に変わりない」

「っもう!」

「どうだ!月影、驚いたか!」

「ごめんなさい。月影、自分で伝えるつもりだったんだけど…」

「…いや、いいんだ。」


さすがに驚いたのか戸惑う月影に笑った。


「そんなに驚いたか?お前もはやく想い人に伝えろよ!」

「え?月影にも好きな人がいるの!?」

「...あ、鈴蘭に水をやるのを忘れた。先に失礼する」


二人で想い人のことをきいて恥ずかしくなったのか、月影は帰ってしまった。


「月影なんだか変ね」

「恥ずかしがり屋なのだ」



< 182 / 276 >

この作品をシェア

pagetop