天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


私、そんなに飲んでたかしら。


きっと、父上達に会えて相当嬉しかったみたいね。


明明と入れ違いで紅蓮が部屋に入ってくる。


「白蘭。」

「私が挨拶に行くべきなのに、なんで来ちゃうのよ」

「起きるのが遅いのだ」

「紅蓮が早すぎなのよ!っあいた」


大きな声を出すと頭に響く。


「どうした?」


心配そうに顔を覗き込む紅蓮に、戻ってきた明明が笑いながら言った。


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