天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
特に変わりはないようで村も平和そうで安心する。
私が侍女になってからは紅蓮が物資や食料などを提供してくれたおかげで、子供達の成長がはやいそうだ。
私の知らないところでも紅蓮は抜かりがないのね。
「あっ!そうだ!お嬢様聞いてください」
「改まって何よ」
「じゃじゃーん!!」
自慢げに明明が出したのは伝達鳥の許可証だった。
「ついに!私、伝達鳥になったんですよ!!」
「本当に!?」
何度も嬉しそうにうなずく明明に私も自分の事の様に嬉しく思った。
「本当です!これで、お嬢様に気軽に会えると思ったんですが…もう会えちゃってますね!」
きっとたくさん努力したんだ。
それと私はもう1つ重要な話題を思い出した。
「兄上とは…どうなの?」
「あ、実は…」
「なになに!?」
兄上と明明の恋の進展はないか、と白蘭は目を輝かせた。