天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


「魔宮に来る途中に二人で…」

「二人で?」

「魔都を…散策しました」

「なんだー!!それだけじゃない!」


照れる明明に残念がる白蘭。

だが、いままで侍女だと頑なに言っていた明明としては第一歩ってところね。


「いい?明明。兄上は鈍感だから気づかないのよ!もっと想いをはっきり伝えないと!!」

「できませんよー!!」

「まあ、先は長いものね。今後に期待するわ」

「もう。二日酔いなんだから寝てください」


そういわれ私は床につく。

昼には忙しいのに紅蓮が薬を届けてくれた。

だが、それを飲んでも一向に頭痛は引かなかった。

ただの二日酔いにしては治りが遅い。


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