天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


不審に思いながらも寝ていると、誰かが来たようで明明が入り口で騒ぐ声が聞こえた。


「ここは白蘭お嬢様の宮です!どうかお引き取りを!」


どうしたんだろう。


少なくても親しい人ではなさそうだ。


「一言謝らせてほしいの!」

「お引き取りください」


玲心…?

私をあの幻覚獣の間にいれた張本人だ。


「いるんでしょう!白蘭!お願い、話をさせて!!」


あんなに自尊心が高い玲心様が謝罪をしたいと言っているようだ。


今後は私も魔宮に住むものとして色々と向き合わないといけない。いつまでも紅蓮に頼っていたらいけないわ。


私は痛む頭を押さえながら起き上がると明明に入れるように言った。


入室を許可された玲心は部屋に入ると私の前に跪いて手を握った。



「れ、玲心様!?」

「白蘭、ごめんなさい!!」



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