天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
死の病
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玲心の薬をもらってからは体調はすこぶるよくなった。
玲心はたまに私の元へきてお茶を飲む。もちろん紅蓮には内緒だ。
「ふふっ」
「何をにやけている」
「別にー」
「おい。教えろ。」
虹彩樹の庭で紅蓮と過ごしながら私は幸せを噛みしめていた。
父上にも兄上にも気軽に会えて紅蓮も隣にいる。
毎日が幸せだった。
「何か足りないものはないか。欲しいものは?」
「ないわ」
「本当か?」
「本当だってー」
紅蓮に抱かれながら花を眺め平和な会話を楽しむ。
「あっ!一つだけあるわ」
「なんだ?」
「私、翼で空を飛びたい!」
八咫烏一族にいたときはよく飛んでいた。兄上を置いて行ってよく文句を言われたわ。
私はそんな時間が好きだった。魔界に来てからは一回も真の姿で飛べていない。
玲心の薬をもらってからは体調はすこぶるよくなった。
玲心はたまに私の元へきてお茶を飲む。もちろん紅蓮には内緒だ。
「ふふっ」
「何をにやけている」
「別にー」
「おい。教えろ。」
虹彩樹の庭で紅蓮と過ごしながら私は幸せを噛みしめていた。
父上にも兄上にも気軽に会えて紅蓮も隣にいる。
毎日が幸せだった。
「何か足りないものはないか。欲しいものは?」
「ないわ」
「本当か?」
「本当だってー」
紅蓮に抱かれながら花を眺め平和な会話を楽しむ。
「あっ!一つだけあるわ」
「なんだ?」
「私、翼で空を飛びたい!」
八咫烏一族にいたときはよく飛んでいた。兄上を置いて行ってよく文句を言われたわ。
私はそんな時間が好きだった。魔界に来てからは一回も真の姿で飛べていない。