天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
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死の宣告を受けてから、父上をはじめ雪梨様も香林もよく顔を出してくれるようになった。


薬師神にもらった薬はよく効いた。


飲めば二刻は元気に過ごせる。


「父上」

「紅蓮様にご挨拶を。白蘭、具合はどうだ?」


あれから紅蓮は私のことを片時も離さなくなった。

今日も父上の訪問を二人で出迎える。


「元気よ!父上。さあ、今日は何を持ってきてくれたの?」

「今日は一族直伝の料理だぞ。明明と秋月が作っていた」


兄上と明明が!?二人の恋は順調のようね!


「白蘭。私が食べさせてあげよう」

「大丈夫よ。それくらい自分でやれるわ!」

「白蘭。薬は飲んだか?」

「飲んだって!さっきも聞いていたわ」


そして過保護になった。

なんでもかんでも紅蓮が世話を焼きたがる。


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