天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~

魔界の皇太子

-----------------------------------------------


昨日通った魔都をすぎ魔宮に入る。


魔宮に入るとすぐに宦官が案内をし部屋に通された。


そこには三人の女子がすでにいた。二人は同じ顔をしていて私を見るとニヤついた顔で笑い、もう一人は興味なさそうにすましていた。


あんなにたくさんの女子がいたのに選ばれたのは、たった四人なの?


「皆さん、集まりましたね」


声がする方を振り向くと一人の女性が立っていた。


「「「侍女長様」」」


三人が礼を取るのをみて私も礼をとる。


「よろしい。顔をあげなさい」

「「「「感謝します。」」」」

「私は魔宮の侍女長を務めている。梟族の雪梨(せつり)だ。」


< 49 / 276 >

この作品をシェア

pagetop