天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
---------------------------------------
「あ…」
「どうしました?紅蓮様」
「いや…なんでもない」
白蘭に何も言わずに出てきてしまった。
戦場で紅蓮は指揮をとりながら、ふと白蘭を思った。
白蘭は誤魔化したがあの手の傷はただの切り傷ではない。
火炎術で出来たものだ。白蘭は水系術を使うのだから事故で出来たものではない。
思い当たるといえば、玲心…か。
あの者は嫉妬深く侍女にも容赦がない。見た目は美しいが中身は冷酷だ。
「ちょっと!紅蓮様!いくら強くても戦中に考え事しないでくださいよ!」
「あ、ああ。」
朱雀が飛んでくる矢を剣で切りながら叫んでいる。
朱雀の言う通りだ。いままで戦場でこのようなことはなかったのに。
「あ…」
「どうしました?紅蓮様」
「いや…なんでもない」
白蘭に何も言わずに出てきてしまった。
戦場で紅蓮は指揮をとりながら、ふと白蘭を思った。
白蘭は誤魔化したがあの手の傷はただの切り傷ではない。
火炎術で出来たものだ。白蘭は水系術を使うのだから事故で出来たものではない。
思い当たるといえば、玲心…か。
あの者は嫉妬深く侍女にも容赦がない。見た目は美しいが中身は冷酷だ。
「ちょっと!紅蓮様!いくら強くても戦中に考え事しないでくださいよ!」
「あ、ああ。」
朱雀が飛んでくる矢を剣で切りながら叫んでいる。
朱雀の言う通りだ。いままで戦場でこのようなことはなかったのに。