天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~

人間界

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「あー…ねむい」


今日も起きて紅蓮のところに行かなければ。寝たはずなのにまだ眠気がするわ。


八咫烏一族での村の生活は自由だった。人間界で生活したり父上に怒られながら空を飛びまわったり。


そういえば…人間界に全然いけてないわ。私の家はどうなったかしら。


人間界でも時間は天界・魔界と違って早く進む。


支度をして部屋を出ると昨日まであった火炎術の形跡も焼け跡も綺麗に消えていた。


誰がやってくれたんだろう。私の水系術じゃ消えなかったから困っていたのだ。


「あ、急がないと」


朝食を先に食べてから行こうと思っていたのに、また嫌がらせで貰えなかった。


「あーほんと腹の立つ。文句があるなら直接言いなさいよね!」


自分でつくろうとしたが、そんな時間もない。


また雪梨様に叱られるのは嫌だ。



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