天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


「休暇は一日でいいから人間界に行きたい!」

「人間界に?」


なぜそんなところに?という目で紅蓮が見てくる。確かに人間界では法術が大して使えないから行きたがる者も少ない。


「また、駄目なの?」


冷めた目で見ると紅蓮がまた慌てた。


「いや、許可しよう。明日一日休暇を与える」

「やったー!!!」


これで私の家に行ける!!


< 97 / 276 >

この作品をシェア

pagetop