俺だけのものに…
それから射的に行って
担当してくれたのは智希だった。
結ちゃんは本当に射的が初めてだったみたいで、想像以上に下手だった。
何故か横にずれてるはずの智希に弾が当たるくらいには下手だった。
結ちゃんは必死に謝りまくってたけど。
もちろん景品はひとつも取れなかったけど、結ちゃんが可愛くて気に入ったのか智希がお菓子とぬいぐるみをいっぱいくれて結ちゃんはめちゃくちゃ喜んでた。
景品取れなくて落ち込んでたから、サービスしてくれた智希には感謝だな。
その後は色んな出し物を見に行ったり、デザートでクレープを食べたり、普通に文化祭を楽しんだ。
ある程度見て回って最後に来たのは使われていない空き教室。
「海里先輩
相談…いいですか?」
「あぁ、どうした?」
遂に相談というものを聞ける時が来た。
内容は全く見当もつかない。
まず何で俺なのか。
他にも友達はいるはずなのに何で敢えて俺なのだろう。
もちろん頼ってくれるのは嬉しいけど。
「相談…というよりアドバイスが欲しいんですけど、実は私………」