俺だけのものに…




失恋をした俺は勉強に逃げた。



元々勉強は出来るから全然しなくても問題はなかったけど、何かをしていないと精神が持たなかった。


学校に行けば結ちゃんに会う日もあった。
避けるのも違うと思って普通に会話はするようにしている。
大体は彼氏の惚気話。
最初の方は正直辛かった、だけどすごく幸せそうに笑うから……
俺の大好きな笑顔で笑うから
俺はそれを見ているだけで幸せだった。

俺は結ちゃんを諦めることは出来なかった。
ただ、好きでいられるだけでいい
この笑顔を見られるだけでいいと思ったんだ。






ひたすら勉強したおかげもあって
いい大学にも受かることが出来た。


あとは時が過ぎるのを待つだけだった…ーー




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