俺だけのものに…
"海里先輩こんばんは!
明日は文化祭ですね。もしよければ、一緒に回りませんか?相談したいこともあって…"
昨晩来た結ちゃんからのメール。
もちろん返事はOK
本当は智希と回るつもりだったけど、相談ってのも気になって智希に聞いてみたらなんかすげぇ嬉しそうに"行ってこい!"って送り出された。
そして今結ちゃんと待ち合わせのために、あまり人のいない保健室の前に来ている。
「海里先輩っ!
お待たせしました!」
廊下の向こうから走ってくる結ちゃん。
俺の前まで来るとニコッと笑って俺を見上げてくる。
身長差がかなりあるから上目遣いになるのは仕方がないけど、流石にこれはヤバい…
ふいっと目を逸らして
「大丈夫、待ってないし。
行こっか」
と歩き出すと「はいっ!」と着いてくる結ちゃん。
「私お腹すいちゃいました!
先輩何か食べませんか?」
俺の隣を歩きながら聞いてくる
確かに今日はまだ何も食べてなくてお腹がすいてる。
「そうだな、結ちゃんの好きな物買いに行くか」
「わーい!じゃあ私お好み焼き食べたいです!」
「了解」
屋台のあるクラスまで移動する。
そういえば結ちゃんのクラスは何をやってるのか聞いてなかった。