響き渡る空の下で、きみへの想いを歌う。
プロローグ
出会いは最悪でした
〝ごめんなさい〟ーーわたしには、それしか言えないから。
だから、この『歌』はーーわたしの懺悔。
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キュッキュと音を立てた鳴き砂の上に寝転ぶと、ここの鳴き砂はうさぎの鳴き声のような音がした。
無数に輝く星たちが出迎えてくれる。
そのうちの一つが流れると、『誰がが死んだのかな?』
なんて、ちっぽけなことを考えた。
そして、もうすぐわたしも……。
わたしは手を星の煌めく空にかざして、そっと目を閉じた。
そして、わたしにはない未来と自分の最低な過去と不透明な現在を恨んだ。