響き渡る空の下で、きみへの想いを歌う。

 目を開けて空を見る。

「早く星になりたいな」

 声にするつもりはなかった思いが声になった。

 再び目を閉じると、わたしはそのまま浅い眠りについたーー。


 全身を刺すような朝の日差しで目が覚めた。

 10月でも朝の日差しを直接浴びるのは身体(からだ)に悪そうだな。

 わたしは身体を起こすと、あたりを見回した。

 砂浜に乗せた手に力を入れると、キュッキュと鳴いて、なんだか少し笑えるほど。

 そのまま砂浜を歩いた。

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