キャンディーと恋で私を溶かして。


「ん?みのりちゃん何か言った?」


「…何も言ってないわよ」



何か言った気がしたんだけどなぁ。気のせいか。


というか早くクッキング部に入ってお菓子作りしたいなぁ。


昔から勉強も運動も苦手な私だけど、お菓子作りだけは得意。


部活に入れたら、まずはマフィンとマカロン作って、そしたらチーズケーキにクッキーに、ロールケーキに…





「古都!」



「あっ!ごめんまたぼーっとしちゃってた。お菓子作りのこと考えてて…」



「もう、古都ってば。本当にお菓子のことしか考えてないのね。…そういえば入部届はもう出したの?」




「…ううん。これから出しに行こうと思ってて」




「そうだったの。じゃあもうすぐで昼休み終わっちゃうから行ってきたら?というか、出す場所分かる?私もついてってあげようか?」




「もう!そんなに心配しなくても家庭科準備室の場所ぐらい分かるもん。いってきます!」





もう。そんなに心配しなくても分かるのに。


でも何だかんだで助けてくれるみのりちゃんはお母さんみたいで心配してくれるのもちょっと嬉しかったり?






「ふふっ。可愛い。いってらっしゃい!
…あの守ってあげたくなる所も男受けいいんだろうなあ。ほんと、変な男には絶対捕まって欲しくないわ」
< 4 / 27 >

この作品をシェア

pagetop