キャンディーと恋で私を溶かして。



そんなことをつぶやかれていることもしらず。





「はぁ、やっと着いた。やっぱりみのりちゃんに着いてきてもらえばよかった」




実は私の通っている高校は県内の中でも校舎が大きいことで有名で。まだ入学して数ヶ月しか経ってないのに行ったことのない場所が分かるはずもなく。



家庭科準備室にくるまでに時間がかかってしまった。



「…失礼します」



準備室に入るとほんわかとした優しい雰囲気の女性の先生がいて。


「こんにちは」



「こんにちは!あの、クッキング部に入りたくて…入部届を持ってきました!」




「あらあら。入部してくれるなんて嬉しいわ。お名前はなんて言うの?」




「広瀬古都って言います!」




「あら、可愛らしい名前。私は秋山くるみです。これからよろしくね」




そう言って笑ったくるみ先生は凄く可愛くて、上品って言葉がとても似合う先生。




こんな素敵な先生と一緒に部活ができるなんて。



高校生活が充実しそう!


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