あなたが
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
げッー!もしかして遅刻?!
「みみちゃん!もしかして遅刻??」
私はおそるおそる聞いてみた、
「うん!遅刻!まぁ、いつもの事だし!」
なんて明るくいってるけど・・・
いつも遅刻はいけないでしょ!
「走ろッ!」
私はそうせかしたが、
「大丈夫だって!まだ一時間目始まってないし。」
いやいやいや。
全然大丈夫じゃありませんってば!!
私は頑張ってみみちゃんを引っ張りながら走った。
「早くッ!」
私は息切れしながらも、急いで靴箱へ行き
靴からスリッパへと履き替えた。
「よし。」
と私は履き替えが終わって教室へ向かおうとしたのだが・・・
「みみちゃん!!」
そう。いまだにみみちゃんは、
タラタラとゆっくり来ていた。
「みみちゃん!」
私は呼んでも「大丈夫だよ。」
と言って走ろうとしないみみちゃんの元へスリッパを履いたまま駆け寄った。
やっとスリッパに履き替えたみみちゃんは
「疲れたぁー。」
と言って止まってしまった。
もう!どんだけ教室に行きたくないのよ!!
と思いながらも
「みみちゃん、早く教室に行こうよ!」
と急かすと
「あー。みみちゃんじゃなくていいよ。みみって呼んで。」
って言われた。
そう言うからには呼ばなきゃね。多分前の私は呼び捨てだったんだろうし。
「分かった。じゃあみみ急ごー。」
とちょっと戸惑いながらも呼び捨てでよんだ。
すると
「はぁーい」
と渋々みみちゃん、じゃなかったみみが着いて来てくれた。
心の中で思わずガッツポーズ。
と思ってたら、
「待ってよ」
みみはスタスタと教室があるであろうところへ行っていた。
いつのまにか抜かされていた。
私はスグに追いつき、一緒に並んで歩いた。
「ここだよ。」
みみが笑顔で言ってくれた。
どこかと思って見てみると、2-1と言う文字。
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