あなたが
「ガラッ」
息を切らせながら帰ってきた鏑木みみちゃんの後ろに男の仔が立っていた。
その男の仔はとても綺麗だった。男に仔に綺麗という言葉は変かもしれないが、本当にその言葉がピッタリすぎるほどピッタリだった。
あまりに綺麗な顔なので思わず見とれてしまった。が・・・
また知らない人が来たよ・・・。
「あなたは誰デスか・・・?」
あぁーもう何回この質問を口にしただろうか・・・。
「えっ真面目に覚えてないの・・・?」
だぁかぁらぁ~!!覚えてないって!!
何回同じ質問をして何回も同じ返事が返ってくる・・・。
「本当に?!」
と言いながら迫ってきた・・・
本当に綺麗な顔・・・。
「お~い??」
はっ!また見とれてた・・。
心配そうだ・・・。
そーいえば私とこの男の仔の関係はなんだろうか??
きょうだい??ありえないな・・・。
「私とこの仔の関係は・・・?」
私の質問に本当に驚いたのか、
男の仔はボーゼンとしていた。
すると、
「如月君だよ!如月優君!!
葵の彼氏!!」
「・・・・えッーーーーーーー」
こんな綺麗な仔が?!可哀想に前の私が強引に・・・。
「そんなにビックリしなくたって・・・。」
イヤイヤするでしょ!!この仔も私の記憶が戻らないうちにとっとと彼女変えなよ!モテると思うにのに・・・。
「本当に付き合ってたの?私たち・・・。」
やっと如月君に話しかけることができた。
「付き合ってたよ。俺が告白したんだ。」
「・・・・・・えッーーッーーー」
あなたは目がどこかおかしいのですか・・・?
真面目に聞き返したくなった。
「だからそんなにビックリしなくても・・・。」
告白したんじゃないのか・・・されたのか・・・。
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