あなたが
「なんでもない!!ここ!!まっ!ドンマイ」
と明るく励ましてくれるみみ。
だけど、一度希望の光を見た私にはなんの言葉も励ましにはならなかった。
「みみ!嘘はダメ!!!」
と軽く怒る私。
みみは笑って受け流した。
でも私はいつまでもこんな事で怒ってる訳にはいかないのだ。
だって私には聞かなければならない事が沢山あるのだ。
・私の親友は誰なのか。
・親友の名前は何て言うのか。
・私には友達が何人いるのか。
・友達の名前は何て言うのか。
・担任の先生の名前は何て言うのか。
・委員会とかやっていたのか。
・係りは何当番なのか。
・私の口癖や行動はなんなのか。
・昼休みは誰と遊んでいたのか。
・昼休みは何をして遊んだのか。
・給食当番なのか。
・給食当番は何係だったのか。
・じゃんけんが強かったのか。
・好きな人はいたのか。
・今は如月君らしいけど、
前は誰かと付き合っていたのか。
まぁ。最後らへんはどうでもいいにしろ、
私には知らなければならない事が沢山あるのだ。
しかし、
いっぺんにみみに聞いても、
私の低脳な頭じゃ覚えるハズがない。
なので、少しずつ聞いていく事にした。
私は席に座って、
深く深呼吸をした。
深く、深く。
なぜ突然深呼吸をしたくなったのかは自分でも分からないが、
落ち着きたかったのだろう。
「よしっ!」
と一人で気合を私を見て不思議に思ったのか、
「葵?大丈夫??」
と心配そうにみみが聞いてきた。
「えっ?あぁ大丈夫だよ!」
< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop