あなたが
私はふと隣の席に目をやった。
まだ学校に来ていないのか人は座っていなかった。
周りを見てみると女子の隣には男子が。男子の隣には女子が座ってるところを見て、私の隣には男子が座るんだな。と言うことが分かった。
私は隣の机を覗いてみた。
デスクマットには何もはさんではいなかった。
それが私には好印象だった。
綺麗に整頓するこだな。と
しかしそれ以上見ていても何かが変化するわけじゃないので私は覗きこむのをヤメタ。
私は大人しく前を向いて座っていたが、特にすることもなく、
暇。だった。
退屈だぁーーー。
普段こんな退屈な朝の時間を私は何で時間をつぶしていたのか知りたかった。
が・・・・。
私にはまだらめに話し掛けるほどの勇気もなく。
あっ!みみに聞けばいいんだ。
と思いついた私は早速みみを探したが、教室にみみの姿はなかった。
廊下に出て探しても良かったんだけど、やっぱり一人では心細いので席に座って待っていた。
私はすることが本当になくなったので自分の正かばんでもあさる事にした。
ゴソゴソ
んー。汚い。
前にもらったのだろうプリントがグチャグチャになってかばんの中に入れられていた。
プリントを広げて読んでみると学級通信のようなものだった。
他にも何枚かあったが私はなぜかショックを受けそうな気がしてグチャグチャなプリントをそのまま教室にあったゴミ箱に入れた。
歩きながら私は思ったのだが、この2-1という教室はとても静かだった。
まだ授業中ではないのだから喋ればいいのにと私は何度も思った。
シーン・・・・。
本当に静かだ。
耳を澄ましてみると隣の教室の声が聞こえてきた。
隣の教室は2-2.
とてもにぎやかなクラスだった。
やっぱりすることがなくなった私はまた正かばんの中を探ることにした。
今度私が取り出したものは、
本。
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