あなたが
「ただいまぁ・・・」
「お帰り!!」
多分お父さんであろう人が待っていた。
「あっ。ただいま」
よし!この人にも早速お父さんと呼ぼう!!
「ただいま!お・お父さん!」
私はあえて元気よく言ってみた。
まさかとは思うが泣いてほしくはなかった・・・。
「お・お父さんだってぇー?!」
すっごく大きい声でびっくりした。
「葵が
葵がお父さんって!!!」
あらら泣いちゃった・・・
私の家族って涙もろいのね・・・。
じゃなくて!!
「お父さん?!大丈夫??」
でもそこはさすがに男の人、
お母さんみたいにズット泣くということはしなかった。
「おう!大丈夫だ!!そう言えばお母さんは??」
涙を瞳にうっすらと浮かべながらお母さんの事を聞いてきた・・・・。
あぁー!忘れてたぁ・・・。
「待ってて!まだ車の中だ!」
お母さんは車から降りないで
まだ泣いてた・・・。
帰り途中に事故に遭わなかった事が奇跡に思えた。
「お母さん!お父さんがよんでるよ!!」
私がそう言うと・・・
「おとっ・お父さんも?!」
さらにヒートアップ!!
失敗したぁ・・・。
「お母さん!呼んでたよ!お父さんが!!!」
そう強く言うとやっと家の中へ入ってくれた・・・
よかった・・・。
< 9 / 27 >

この作品をシェア

pagetop