金曜日はキライ。

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いつかはこの気持ちを終わらせなきゃいけない時がくるんだろうなって思ってる。

それはどんなタイミングなんだろう。卒業するときかな。1年生の時に常盤くんに彼女ができた時も消えなかったからそれは理由にならないんだなって知ってるけど、その相手がもし親友だったら、その時は絶対に終わらせないといけないんだろうなあ。


また弓くんに憶測で妄想すんなって言われそう。でも仕方ないよ。わたしはいつだってそれを思って準備しておかなくちゃならない。ちょっとでもうまく、はやく、諦められるようにしておかなくちゃいけない。

千昂くんにも、日葵にもこんなこと考えると失礼かもしれないけど、この先何があるかわからないじゃない。常盤くんの幸せが何なのかくらい、わたしにだってわかる。


ずきずきする。

それには気づかないふりをする。

気づいてしまった時は、そっと蓋をして、なかったことにする。


それが正解だと思ってた。

だって常盤くんが、泣いていたから。



「ほろちゃんも災難だねえ。毎日毎日誰かに何か頼まれたりしてさ~」

「う…」

「ま、同じように掃除当番代わってもらったことあるわたしが言うのもアレだけど~」


志保梨ちゃんがほうきで集めた床のゴミをちりとりに入れていく。

クラスメイトに頼まれて掃除当番を代わったら、志保梨ちゃんが手伝ってくれたんだ。優しい。


「ぜんぜん同じじゃないよ。志保梨ちゃんは本当にわたしが掃除当番の日代わってくれたもん」

「それはあたり前だよ!あ、ねえねえ、実は好きな人とね……あ」


窓の外を見た志保梨ちゃんが会話をやめた。何か見えたのかな、と思って立ち上がると、野球部が休むグラウンドで常盤くんとクラスメイトが野球をしてる姿が見えた。

あ、掃除当番代わった人がいる。常盤くんと遊びたかったのかあ。それなら仕方ないなあ。


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