Don't let me go, Prince!


 私達は、こんな風に2人の未来を当たり前のように話せるようになった。私達2人が協力して描いていく未来。

「ふふふ、そうね。この場所を離れるとしても、これからは私達ずっと一緒よ?」

 仰向けのまま弥生さんは、上に乗った私をしっかりと抱き締めてくれる。
 ずっとこうしていたい気もするけれど、ちょっとだけ物足りない。

「いつか、私と渚の子供が出来て……そんな未来も考えれるようになりたいです。」

 母からの暴力を受けていた弥生さんにとっては色々考えてしまうだろうと、子供の事は触れないでいた。
 もしかしたら、子供は欲しくないと言われるかもって、怖くて聞けなかったのもある。

「でも……弥生さん、本当は不安でしょう?」

「ええ、今はまだ。ですが渚とならきっと乗り越えられると思いますから。」

 こんなにも弥生さんは二人の未来を前向きに考えてくれてる。弥生さんがそう言ってくれるのならば、私も頑張らなきゃ。

「弥生さん、大好き……誰より、好き。」

 そう言って弥生さんの唇に口付けると、弥生さんは私の後頭部に手を添えてキスを深いものにする。
 私が仕掛けたキスなのに、あっという間に弥生さんに主導権を握られる。熱い舌が何度も絡み合い息も出来なくなりそう。

 やっと唇が離れたかと思ったら、クルンと視界が回転する。さっきまで下にいたはずの弥生さんが私に覆いかぶさっている。
 そのまま、また深く口付けられる。甘い甘いキスに酔いながら私は必死で弥生さんの首に腕を回す。

 彼に抱き着いて浮いた私の背中、そっとブラのホックを外されてしまう。
 弥生さんは大きな手で私の胸の形を確かめるように何度も揉みしだく。指が胸の尖りに触れるたび、甘い疼きが私の中で起こる。


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