Don't let me go, Prince!
つい弥生さんの手から逃げようと身を捩ると、腕を外されそっとベッドに寝かされて逃げ場をなくされてしまう。
首筋を何度も唇でなぞられて、そこにも痕を残される。隠せないわけじゃないけれど、やっぱり見える場所には恥ずかしくて。
「弥生さん、そんな目立つ場所に……」
「すみません、渚。綺麗な首筋だったので、つい……次からは気を付けます。」
弥生さんはそう言って謝ってくれたけれど、許すって言おうとする前に弥生さんから尖りを口に含まれて身体がビクリと震える。
「あっ、あ……んんっ……」
口で含まれ、舌で転がされてチュクチュクと吸われてしまい、下半身がズクズクとした疼きを私に訴えてくる。私の身体が、心がこの先を期待している。
もっと触れて欲しいの、弥生さんに。そう、私の身体の奥まで……
「弥生さん、おねが……い。照明を、消して……欲しいの。」
弥生さんは無言で照明を消した後、私の脚を大きく開かせた。私の踵からゆっくりと脹脛、太腿へと移動していく指先。
「やあっ、あっ……あっ、ああん……」
その小さな刺激ですら私の奥を濡らす刺激となる。それを分かっているのだろう、弥生さんはその軽い刺激でしつこく私を焦らすのだ。もっと、もっと強い刺激が欲しくて堪らない。
「ヤダ、弥生さん。足りない……もっと……」
「もっと?どうして欲しいのですか、渚。」
今まで指でなぞっていた場所を、今度は舌で同じようになぞって行く。ギリギリの場所で彼は痕を残してまた離れる。
ヤダ……このままじゃ弥生さんにもっと触れて欲しくて、私の理性が壊れておかしくなっちゃいそう……