Don't let me go, Prince!
彼の手が私のボタンを外し終わり私の素肌へと触れてくる。
私も彼のネクタイを抜き取り、ボタンへと手を伸ばし三つ目を外そうとしたところでやんわりと弥生さんからそれを止められる。
「渚、これ以上は……」
彼は下にタンクトップを着ているようだけれど、それ以上服を脱がせようとすることを頑なに拒む。
彼の身体には私に見せたくない何かがあるという事は間違いなさそう。
弥生さんはそれ以上手を進めない。彼が脱がない事で私がどういう反応をするのかを待っているみたい。
「じゃあ……今日は許してあげる。でも……覚えていて欲しいの。どんな秘密があったとしても、私はいつかあなたと素肌で触れあえる日を待ってるんだってことを。」
私の言葉で彼の手がピクリと動く。その後……しばらく動かない弥生さんを見ていると、パサリと彼がシャツを脱いで下に落とした音がした。
「これだけ……今日はこれだけで。」
まだ彼は肌着を着ているようだし、照明を落としているので彼が何を隠しているのかはまだ分からない。
それでも弥生さんの歩み寄りが嬉しくて、私は彼の首に腕を回す。彼も私の事を抱き締め返してくれる。
そのまま何度も深いキスをして、お互いの唾液が口から零れてしまうほどにお互いを絡ませ合った。
彼の両手が私の膨らみに触れて、優しく揉まれた後に念入りに先端を刺激される。私がそうされることで喜べば、彼は何度でも甘く責め立てる。
「ほら、渚のここはこんなに感じてるんです。ピンと立って「もっと」と強請ってるようですね?」
「やぁ……弥生さんはこういう時だけ意地悪……あっ、あっ……」
何度も尖りを舌で舐められて、吸われて……私は身を捩って感じることしか出来ない。