突然の夕立、びしょ濡れの先輩と雨宿り
11.突然の夕立、びしょ濡れの先輩と雨宿り
時は過ぎて、冬休みが終わっても先輩から連絡はない。
推薦だったのか、それとも受験するのかさえ知らされなかった。
一年生の三学期も終わろうとしてる。
冬から春へ季節が移り変わる時期。
コートを脱いで、ブラウスの上にブレザーを着てるだけでも過ごしやすくなってきた。
寒さに関係なく、相変わらず私のスカートは短い。
体が冷えたら足が痛むとわかってても、しかたないよね。
足の痛みを感じるたびに、雨の中を全力疾走した時のことを思い出すよ。
そして、先輩との思い出も……