ラブ・ボイス



わたしとまなみは3組、翔は1組でクラスは離れてしまった。


学校にいる時、私たちはほとんど話さない。

それが、いつしか、暗黙のルールみたいになっていた。



成績も優秀でスポーツも得意、人気者の翔と、その一方でなんの取り柄もないわたし。

でも、普通が幸せ。普通が一番。

そう思っていた。

だけど、このまま、平凡に暮らしていけると思っていたわたしに、ある日、事件が起こった。




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