ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
けど、ルイには反省してほしいということで無視が続く。
「ルチア様、失礼するよ。」
「…っ!?」
馬車は密室で狭い状況だったけど、できるだけ距離をとるように対角線を描くように座り外を眺めていた。
気づけば彼は私の隣に移動して、腰を抱かれる。
顔だけは見たくなくて思いきり逸らす。
「ねえ、ルチア様?
お願いだからこっち向いて?」
「……。」
「まだ無視するの?」
自分か悪いってわかってないのかな?
しつこい。
と思った瞬間、骨張った手が視界に入り顎を指先で掴まれ視線を無理やり合わせられる。
「俺の事、愛してて片時も離れたくないんだよね?」
「ちょ、それはさっき騙すための嘘で―」
…しまった。
無視するって決めたのに、煽られてつい。
常に企んでいる様な笑みは恐らく、計算のうちに入っていたから。
彼の手のひらで転がされていたと思うとすごく悔しい。
「やっと話してくれた。
ずるくてごめんね?」
「…はぁ。
怒ってはないけど、その女癖の悪さどうにかしないといつか刺されるわよ。」
「やだなあ。俺、こう見えて結構一途だよ?」
「どこをどう見ても一途に見えないけど?」
「ルチア様、失礼するよ。」
「…っ!?」
馬車は密室で狭い状況だったけど、できるだけ距離をとるように対角線を描くように座り外を眺めていた。
気づけば彼は私の隣に移動して、腰を抱かれる。
顔だけは見たくなくて思いきり逸らす。
「ねえ、ルチア様?
お願いだからこっち向いて?」
「……。」
「まだ無視するの?」
自分か悪いってわかってないのかな?
しつこい。
と思った瞬間、骨張った手が視界に入り顎を指先で掴まれ視線を無理やり合わせられる。
「俺の事、愛してて片時も離れたくないんだよね?」
「ちょ、それはさっき騙すための嘘で―」
…しまった。
無視するって決めたのに、煽られてつい。
常に企んでいる様な笑みは恐らく、計算のうちに入っていたから。
彼の手のひらで転がされていたと思うとすごく悔しい。
「やっと話してくれた。
ずるくてごめんね?」
「…はぁ。
怒ってはないけど、その女癖の悪さどうにかしないといつか刺されるわよ。」
「やだなあ。俺、こう見えて結構一途だよ?」
「どこをどう見ても一途に見えないけど?」