ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「頭ってこと?」




「そう。

証拠という武器を揃えて、相手の様子を伺いながら一つ一つ精神を問い詰めるように突き出していく。」



「それと一途がどう関係するの?」




「証拠の一つはグロスター家の娘マリア嬢から聞き出す。

もちろんベッドの上でね?

それがこの国を守る俺のやり方で、続けていくうちに今の状況ってわけ。


気になる子がいても、軽薄だの女癖悪いだの言われて突き放される。」



ま、軽薄なのは元々の性格かもしれないけど。



と付け足して彼は私を見つめる。



なんか、私が女癖悪いって言ったの気にしてる......?



しかも、ルイって気になる子とかいたんだ。



「俺だって気になる子はいるよ?」



「私まだ何も言ってないけど。」



「ルチア様ってさ、ずっと観察してると時々わかりやすいくらい無表情から変わるの知らないでしょ?」

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