ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「いえ、他の団長の皆さんと同じ時間仕事している時はです。」




私は、理解ができずにフロイドの方へ目を向けると彼も首を傾げていた。




「どういうこと?」




「ジェラルド様は努力が嫌いです。


彼以外の騎士団長は、魔法石を手にする前から何かしらの才能がありその才能を生かしています。


彼は誰かに認めてもらえるほどのずば抜けた才能がなく相手にされていませんでした。



国王陛下からも追放されるところで事件がありました。


15年前のデスラスト王国襲撃事件です。」





─ドクンッ─



デスラスト王国襲撃事件....。

あまり記憶に残っていなけど母が亡くなった日。



私の心臓が大きく鳴っているのがわかる。




震える声を何とかバレないようにする。




「その事件がどうしたの?」





「国王は激戦地と言われた2つの村を捨てるはずでした。


ジェラルド様は激戦地の1つオリバー村にいた捕虜50人を身一つで1人も失うことなく救ったのです。」

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