ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
***



「ルチア様、お許しください。」




……この声、どこかで。




「やっぱり俺の勘違いじゃなかった。

ルチアから離れろ。」




アラン…?


意識が途切れてどれくらい経っただろうか。



目を開けたいけれどタイミングを失った。




「やはり、あなたには気づかれてましたか。」




「最初は本当に俺の勘違いだと思った。

けど、騎士団長名簿を整理していたらあんたがその名簿にいたんだよ。


トド…いや、俺と同じルベライトを持つ元騎士団長トドゥール・イスト。」




…っ。


今なんて…?


トドおじさんが騎士団長だったの?



動揺で思わず目を開けてしまいたくなる。



「名簿があったのは盲点でした。

そう、私は今の国王と同じ代の騎士団長。」
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