ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
今はそこじゃない。
記憶を甦らせると母の願いは、王国の平和だけでなく光と闇の因縁を断ち切ることだった。
その為には、私がこの憎しみを乗り越えてデスラスト王国と平和の締結をしなければならない。
「ルチア様はこの眠りから覚めたら、一部の記憶は完全に思い出すでしょう…。
その前にまた記憶を書き換えます。」
「おい、本気で言ってるのか?
これ以上ルチアを苦しめるな。」
私は…やるべき事は決まった。
この2人に話さないと。
「2人とも言い合いはもうやめて。」
そっと目を閉じてベッドから上半身を起こす。
「ルチア…?」
「トドおじさん、母の願いを守ってくれてありがとう。ずっと私ができるだけ傷つかないように守ってくれてありがとう。
あの日の記憶を思い出した。」
トドおじさんが元騎士団長と聞いた時、驚いたし信じられなかったけど今なら納得いく。
母が亡くなった日に一緒にいたのも、
アランが処刑されそうになった時に知らせてくれたのも…。
「大丈夫なのか?」
「アランも、この1ヶ月ずっと私のそばで見守ってくれてありがとう。」
記憶を甦らせると母の願いは、王国の平和だけでなく光と闇の因縁を断ち切ることだった。
その為には、私がこの憎しみを乗り越えてデスラスト王国と平和の締結をしなければならない。
「ルチア様はこの眠りから覚めたら、一部の記憶は完全に思い出すでしょう…。
その前にまた記憶を書き換えます。」
「おい、本気で言ってるのか?
これ以上ルチアを苦しめるな。」
私は…やるべき事は決まった。
この2人に話さないと。
「2人とも言い合いはもうやめて。」
そっと目を閉じてベッドから上半身を起こす。
「ルチア…?」
「トドおじさん、母の願いを守ってくれてありがとう。ずっと私ができるだけ傷つかないように守ってくれてありがとう。
あの日の記憶を思い出した。」
トドおじさんが元騎士団長と聞いた時、驚いたし信じられなかったけど今なら納得いく。
母が亡くなった日に一緒にいたのも、
アランが処刑されそうになった時に知らせてくれたのも…。
「大丈夫なのか?」
「アランも、この1ヶ月ずっと私のそばで見守ってくれてありがとう。」