ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「ルチア様…思い出したのですね。

私が助けに行った時はもう、手遅れでした。

ティアナ様の私に言った最後の言葉は、
『私の全てをルチアに託した』と言っておられました。」



母は私が災いを齎さないと本気で信じてる。


忌み嫌われている私には、母の願いは荷が重すぎる。


それでも、できることは私もやって消えたいと思う。



「うん、ありがとう。

記憶を思い出して、やるべき事ができた。」



まず、あの国王に会わなければならない。



2人の返事を待たずに私は国王のいる場所へ向かう。

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