ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

ルイsaid

俺は…彼女をレイ様に似て綺麗だなとしか最初思わなかった。



女たらしとか言われているけど…


あまり女性に執着…いや、好きという感情が今までなかった。



俺が相手をするのは情報を引き出すため、そんな最低な理由。



ルチア様は…そんな俺も王になる器として見極めて認めてくれた。




「…もし、私があんた達騎士団長から1人選ぶのだとして1人1人見極めたら、ルイのような頭脳も必要だと思う。

デスラスト王国に襲撃されたら、アランやジャックのような武力に長けた人が王として選ばれるのかもしれない。

でも、あんたのその頭脳なら襲撃される前にこの国を守れると私は断言できる。」



エマとしてルチア様が俺の修羅場に同行した帰り。



あの時嬉しかった。



基本王として選ばれるのは、魔力が多いもの、武力に長けている者。



だから、ちゃんと俺を見てくれたルチア様と隣で肩を並べてこの国をよく出来たらとあの日からずっと考えてた。



なのに、彼女1ヶ月間限定で城に戻ってるだけ。



それが何故なのかはアランですらも、知らないらしい。



少しでもルミナスについて知りたくて、時間があれば図書館に入り浸っていた。



そして、そこにはほとんど彼女もいる。



「ルチア様って勉強熱心だねぇ?」



「ルイ?」

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