ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
気づけば彼女を探して見つけては嬉しくて声を掛けてしまう。
レイ様にそっくりだけどよく見ると全然違う。
もうすぐで約束の1ヶ月が経つからその前に15年前の事件について調べていたところだという。
「本当に1ヶ月なんだ…。」
俺の呟きは聞こえてたはずなのに彼女は、誤魔化した。
つまり、触れてほしくないということ。
引き止める言葉をかけても良かったのに、今のこの二人の時間が崩れてしまうとなるとそれ以上その話に触れることはできなかった。
15年前について話しているうちに、ルチア様の顔色はどんどん青ざめていった。
「今の記憶をあなたから奪う。
もし、思い出しても彼を…アルシュファンを恨まないで…。」
頭を抱えて何かに取り憑かれたように呟く彼女。
アルシュファンは今の国王様の名前。
「ルチア様どこか痛いの!?
俺の問に答えて?」
必死で呼びかけたけど彼女には届くことなく意識を失ってしまった。
ルチア様を部屋に運んで次の日のこと。
国王様から呼び出しがかかり、レイ様とアラン以外の騎士団長がいた。
「お前達には伝えておくが、今日災いを齎す小娘をデスラスト王国へ引き渡す。」
…は?
ちょっと待って。引き渡すというのはつまり死を表す。
ルチア様がそれを知らないはずがない。
ここへ来てから1ヶ月間誰にも言わずに過ごして、俺たちの事までちゃんと見てくれてたってこと。
レイ様にそっくりだけどよく見ると全然違う。
もうすぐで約束の1ヶ月が経つからその前に15年前の事件について調べていたところだという。
「本当に1ヶ月なんだ…。」
俺の呟きは聞こえてたはずなのに彼女は、誤魔化した。
つまり、触れてほしくないということ。
引き止める言葉をかけても良かったのに、今のこの二人の時間が崩れてしまうとなるとそれ以上その話に触れることはできなかった。
15年前について話しているうちに、ルチア様の顔色はどんどん青ざめていった。
「今の記憶をあなたから奪う。
もし、思い出しても彼を…アルシュファンを恨まないで…。」
頭を抱えて何かに取り憑かれたように呟く彼女。
アルシュファンは今の国王様の名前。
「ルチア様どこか痛いの!?
俺の問に答えて?」
必死で呼びかけたけど彼女には届くことなく意識を失ってしまった。
ルチア様を部屋に運んで次の日のこと。
国王様から呼び出しがかかり、レイ様とアラン以外の騎士団長がいた。
「お前達には伝えておくが、今日災いを齎す小娘をデスラスト王国へ引き渡す。」
…は?
ちょっと待って。引き渡すというのはつまり死を表す。
ルチア様がそれを知らないはずがない。
ここへ来てから1ヶ月間誰にも言わずに過ごして、俺たちの事までちゃんと見てくれてたってこと。