ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
けど、動揺していたせいかすぐに頭が回転しなくて立ち尽くしている時に凛とした彼女の声が聞こえた。
「ルミナス…その人に何を言っても無駄よ。」
その一言で本当なんだと絶望に落ちる。
レイ様と他の騎士団長達の説得の言葉を聞いてもなお、彼女の考えは変わらなかった。
俺たちじゃなく、アランがいれば変わっていたかもとらしくない考えが出てきてしまう。
ルチア様がアランに向ける視線はいつの日か優しくて何度か嫉妬していた。
でも、気骨のある彼女は恐らくアランがいても考えは変えてくれない。
「今日まで何度も考えた。
それでも、デスラスト王国へ行く。
1ヶ月間、私を見てくれてありがとう。
じゃあ…“いってきます”」
ルチア様は、泣きじゃくるレイ様を見てその後は振り返ることなく城から出てしまった。
数時間経っても俺達は呆然と立ち尽くして、公務が山積みですぐにでもやらないと終わらないのに手付かずでいた。
泣き止むことのいレイ様を自分も泣きたいはずなのにノアが慰めていた。
「おい、こんなとこで何してるんだ?」
国境警備から帰ってきたアランの声。
「アラン!ルチアが…っ!ルチアがデスラスト王国に…っ。」
「そうか…。」
「ルミナス…その人に何を言っても無駄よ。」
その一言で本当なんだと絶望に落ちる。
レイ様と他の騎士団長達の説得の言葉を聞いてもなお、彼女の考えは変わらなかった。
俺たちじゃなく、アランがいれば変わっていたかもとらしくない考えが出てきてしまう。
ルチア様がアランに向ける視線はいつの日か優しくて何度か嫉妬していた。
でも、気骨のある彼女は恐らくアランがいても考えは変えてくれない。
「今日まで何度も考えた。
それでも、デスラスト王国へ行く。
1ヶ月間、私を見てくれてありがとう。
じゃあ…“いってきます”」
ルチア様は、泣きじゃくるレイ様を見てその後は振り返ることなく城から出てしまった。
数時間経っても俺達は呆然と立ち尽くして、公務が山積みですぐにでもやらないと終わらないのに手付かずでいた。
泣き止むことのいレイ様を自分も泣きたいはずなのにノアが慰めていた。
「おい、こんなとこで何してるんだ?」
国境警備から帰ってきたアランの声。
「アラン!ルチアが…っ!ルチアがデスラスト王国に…っ。」
「そうか…。」