ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
·····っ!

さっきよりも魔力が出しづらい。
いつもならこんなの余裕なのに今では肩で息をするほど·····。


次は、ない·····。



「これでもまだ魔力が出せるんだ?

なら、仕方ないなぁ俺の絶対の力見せてあげる。」



「そこのおまえ、今から自分で切腹して。」




「は、はい·····!」



また違う騎士にありえない命令をする。


声も、体も震えている。
なのに、手が自分の腰にある剣まで持って行って抜きはじめる。



この人の魔力、私以外には通用してしまうんだ。


どうしようこのままだと彼は·····!
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