ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
考えてる暇なんてない。



「待って!もう、やめて·····っ!

やめてくれないのなら私は今ここで死ぬ。」



先程まで治癒していた彼の腰から剣を抜き、自分の首元に持っていく。



「それは困るなぁ、ルチアその剣を置いて俺の所まで来て?」



「やだ、なんで·····?」



自分の身体が自分のものじゃないみたいに言うことを聞かなくて、彼の命令に従う。


これじゃまるで操り人形だ。



あとから考えるとあの時は魔力が乱れていたからだと気づくことになる。

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