ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
今、両手首にはめられた。



どうして·····さっきは魔力を使えたのになんで今言うこと聞いてくれないの!?




「ねぇ、これ外して。」



「だーめ、外したら逃げるでしょ。」



この展開は予想外だ。
レイではなく、私を狙う物好きがいるなんて誰も思わない。


どうすればこの状況を抜け出せるだろう。




「私は、魔力は多いかもしれないけどルミナスじゃない。

万が一を考えて避妊魔法を自分でかけた。
あんたがいくら頑張っても、それは無駄な努力だから諦めて。」




「面白い。無理やり解除することも今の俺なら簡単だけど…
そうだね、必死になってるお前が可愛いから今日は大目に見てあげる。」



時間はたっぷりあるからねと言って、さっきまで私に覆い被さってたけど隣で寝はじめる。




なんとか、回避できた…?
でも、この方法は二度は通じない。



今は、魔力回復が最優先。
最初彼の魔力が込められているブレスレッドをしていてもなんともなかった。



ううん、魔力がいつもより消耗が激しかった。


彼の絶対という魔力と、濃くなっていくオニキスの力によって。

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