ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「俺が惚れた女だけあるね。

でも、お前がどんなに抗おうと俺の未来は変わらない。

クリスタル王国を滅ぼしてでも欲しいものは手に入れる。」



彼は今私が説得しても納得してくれない。


話はこれで終わりとでも言うように、私に背を向け今度こそ眠りについた。


背中合わせになるように私も彼に背を向けて、大きな窓を見る。



もう少しで満月……


満月になればムーンストーンの魔力が、1番強くなる。



そうすれば今より状況が変わるはず。



気づけば私も瞼が重くなり目を閉じた。





その次の日のこと。
運が良いのか悪いのか事件は突然起きた。




クリスタル王国の騎士、つまりアラン達がこの国に攻めてくるという情報を手に入れたらしい。



攻め込む前にバルトラが軍を率いて、クリスタル王国に攻めるらしい。




「私が説得するからお願い待って!」




「お前の声が届いたことが1度でもあるの?」





「それは……でも!このまま命を奪い合って欲しくない。」





「すぐ終わらせる。そしたら、ゆっくり可愛がってあげるからここで大人しく待ってて。」




綺麗な部屋だけど扉には外から魔力を入れないと解除されない結界がはられる。




本当にやる気なんだ。


私はここで何もできずに軟禁されていなきゃなの?
< 195 / 221 >

この作品をシェア

pagetop