ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

レイsaid

ルチアがデスラスト王国へ行ってからしばらく経った。


どうするのが正解だったのだろう。


私はまたルチアを救えなかった。
いつも、守られてばかりでなにもできない。


泣いていることしかできなくて、隣で静かに私をノアが宥める。



他の騎士団長も、誰1人声を上げることなく立ち尽くしていた。




一番ルチアの心を動かすアランがタイミング悪く、国境の警備で朝からいない。




「おい、こんなとこで何してるんだ?」




帰ってきた!
すぐにでも伝えないと。



「アラン!ルチアが…っ!

ルチアがデスラスト王国に…っ!」

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