ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「今までたくさん苦しい思いをしてきた。
やっとそれが解放されるの。
だから、姉の最後のわがままを聞いてよ。」
「その言い方はずるい。
私は、生きてて欲しい。
今度は私が絶対に守るから考え直してよ!」
「ずるい言い方なのはわかってる。
けどね、母も守るってあなたと同じこと言って亡くなったの。
あなたまで失ったら私はもう……。」
苦しい表情が滲み出てたのだろうか。
ルミナスはその後に言葉を続けなかった。
「今日は、疲れたから休みたい。」
「ごめん……。お邪魔して。
あと、このことはアランに言わないの?」
「言わない。
彼は私をほっといてはくれない。
一生のお願いだから誰にもこのことは言わないで。」
「……わかったわ。」