ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
ルチアとまた一緒にいられるなら。


ルミナスとして、騎士団長を見極めていた私は騎士団長の中でも1番責任感の強いアランにお願いをすることにした。


でも、戻ってきたのはアランだけで…。


連れ戻せなかったアランを処刑しようとした。


「お父様!お止め下さい!
アランにお願いしたのは私です!

私だけ処罰して、今回は彼を見逃して下さい。」



「レイ……お前まで口答えする気か?

ルチアを緊急で連れ戻さなければならなかった。できない者は不要だ。」


聞く耳を持たずに、処刑を実行しようと進めるお父様。


あぁ、私また何も出来ない。


また何もせず命が奪われてしまう。


ルチアは私の立場ならどうしていただろうか。


ただ見ているだけなのか。


…違う。
ルチアは、優しくて正義感が強くある。


必ず、この状況を止めていたはず…。



そう思うと自然に視界が滲む。
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