ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「あくまでもあんたのためじゃなく、ルミナスのために身代わりになるわ。」


私の願いは、その一言で儚く散った。


部屋から出てきたルチアに、どんな顔をしていいかわからず単刀直入に聞いた。


あっさりと身代わりとして死ぬことを選択した。


その続きは、ルチアの部屋でだった。



「私が断らなかったのは、断る理由がなかったから。
私にとっては、今生きていることが死より地獄なの。」


「それは……災いを齎すから?」


「そう。私がいたら必ず災いが起きる。」


「嘘よ!そんなのたまたまでルチアのせいじゃないわ!」


「なら、どうして私と一緒にいた母はいきなり病にかかったの?」


「……っ!」
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