ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
真っ直ぐに向けられる、紅色の瞳から思わず逸らしてしまった。



「で、次は何するの?」



「次は、俺が指揮するルベライト軍の様子を見ておきたいんだが…。」



「…どうしたの?」


何かを考えるようにフリーズしてしまったアラン。



「いや、行くまでが恐らく厄介でさ。」



「……?」


今は彼の言う事が全く理解できなかったけど、この後すぐにでも厄介の意味を理解することになる。



「ルチア!
上から3秒後来る!一応頭隠しておけ!」



「その先、2歩先落とし穴がある!
少しの間、抱えるぞ!」



「ちょっと!厄介ってこういう事!?」
< 72 / 221 >

この作品をシェア

pagetop