フォンダンショコラな恋人
「名字の読み方が一緒なんです」
「名字……」
「向こうは北に条で『ほうじょう』なんですけど。それで、紛らわしいから、同期なんですけど、導入研修の時から名前呼びです」
「翠咲……」
急に名前を呼ばれて、ドキン、とする。
「は……い」
「翠咲」
顔を近づけた倉橋が翠咲の耳元で、甘い声でその名前を何度も呼ぶ。
「翠咲……って、僕も呼んでいいか」
「ダメです」
「翠咲」
「ドキドキするから、ダメ……」
「翠咲、僕の名前呼んでみて」
名前……なんだっけ?
もう、ドキドキして頭が回らない。
なんでこんなに距離が近いの?
息が、耳に……かかるっ。
「陽平……ですよ」
「んっ……陽平、さんっ!」
もう……ダメ。だんだん距離を詰めてくる倉橋の下半身がほぼ密着しているし息は耳にかかるし、腕を壁につかれているから、逃げることなんてできないし、心臓はバクバクして張り裂けそうだし!
それに、きっと私、顔も真っ赤だわ。
なんでこの人本当にこんなに顔がいいわけ!?
「名字……」
「向こうは北に条で『ほうじょう』なんですけど。それで、紛らわしいから、同期なんですけど、導入研修の時から名前呼びです」
「翠咲……」
急に名前を呼ばれて、ドキン、とする。
「は……い」
「翠咲」
顔を近づけた倉橋が翠咲の耳元で、甘い声でその名前を何度も呼ぶ。
「翠咲……って、僕も呼んでいいか」
「ダメです」
「翠咲」
「ドキドキするから、ダメ……」
「翠咲、僕の名前呼んでみて」
名前……なんだっけ?
もう、ドキドキして頭が回らない。
なんでこんなに距離が近いの?
息が、耳に……かかるっ。
「陽平……ですよ」
「んっ……陽平、さんっ!」
もう……ダメ。だんだん距離を詰めてくる倉橋の下半身がほぼ密着しているし息は耳にかかるし、腕を壁につかれているから、逃げることなんてできないし、心臓はバクバクして張り裂けそうだし!
それに、きっと私、顔も真っ赤だわ。
なんでこの人本当にこんなに顔がいいわけ!?